2026/08/11 15:07
札幌から戻った後、岩手はなかなか梅雨が明けず、8月に入ってようやく夏になったかと思ったら、今度は台風です。予報ではお盆明けまでまた天気が悪く…
一日も早く焙煎拠点の改修や店舗の準備を進めたい中、ただでさえ古い建物が高湿度による打撃を受けイレギュラーな作業が増え、ようやく晴れたので塗装作業を始めた矢先にまた台風(とその後の低気圧)。自然が相手とはいえ、本当に思うように進まないものですね。こんな悪天候、そんな時はPCに向かって、停滞していたオンラインストアの情報を色々と更新していきたいところです。

というわけで、まずは、コロンビア エルパライソについてですが、札幌芸森クラフトマーケットから予告もほぼなく突然現れたこの珈琲は一体なにかといいますと、商品ページでは、情報をシンプルにしていて、いまいちその魅力を伝え切れてなと思い、改めて、ご紹介します。
以前、コーヒー豆の精製方法について、少し長々と説明したことがあります。
https://sunseamoon.base.shop/blog/2025/09/03/042524
多くの方が飲む珈琲の味は、ウォッシュト精製とナチュラル精製という2種類の精製方法によるものがメインだと思います。いつ頃からか「スペシャルティコーヒー」が幅広く知れ渡り、北欧にはじまる浅煎りによるコーヒー豆の個性をより強く引き出すことに重きを置いた大きな流れが出てきました。
その中で、ウォッシュトやナチュラルというスタンダードな精製方法以外にも新たな波が起きます。それがアナエロビックファーメンテーション。日本語にすると嫌気性発酵精製。横文字でも、日本語にしても何のことだか、さっぱりわかりませんね。
ここでは、その精製方法について、説明すると、専門用語が多い長文になるため、省きます。すごくざっくりまとめると、無酸素状態の発酵過程を入れることにより、今までに感じたことがないコーヒーのフレーバーを引き出せる精製方法になります。果実感だけではなくワインやブランデーのような「発酵」をコーヒー豆から引き出す。珈琲は深煎りは苦い、浅煎りは酸っぱい。そんな概念は、アナエロビック精製の珈琲を飲めば、消し飛びます(札幌でもご用意しましたが、燦月ノ海では定期的にご用意することがある雲南の珈琲豆もこの流れを汲んだ精製プロセスです)。
近年では、インフューズドコーヒーという、実際にワインやジュース、果物に漬け込んで、そのフレーバーをしっかり染み込ませるコーヒーも流行っています。そこには賛否両論、好みの違いなど様々な声が上がっています。
確かにただ美味しければいいというわけではなく、よく考え、よく調べなければいけないことも多いかもしれません。実際、気候変動や災害でコーヒー豆が取れなくなってきている時代の中で、生産者さんも様々な試行錯誤をしている、その中で時代は革新を迎えてきているのだと思います。
エルパライソ農園はその、時代の革新をもたらした大きな存在とも言えるかと思います。インポーター様の情報を元に少し細かな説明をすると、エルパライソ農園の土壌は豊富なミネラルを含む火山性土壌、標高の高さに夜朝晩の寒暖差により糖度の高いコーヒーチェリーが育ちます。この環境に、エルパライソ農園は「再現できない品質は偶然にすぎない」という信念のもと、科学による管理を実践。酵母や発酵、土壌微生物に関するデータを元に、品質の向上を図っています。
焙煎前の生豆の段階ですでに、他の豆では感じられない個性あるフルーティーかつワイニーな複雑な香りで辺りが包まれます。焙煎後も、豆の状態ですでに、濃密濃厚な果実の香りで溢れています。
高品質だけではない、時代を切り開く風土と科学、その代表格であるが故、エルパライソとは農園名に留まらないコーヒーとして新しい時代の象徴とも呼べるのかもしれません。
燦月ノ海では、エルパライソの個性を最大限に引き出すべく、シェアロースターにて焙煎プロファイルを作成。
この度、数量限定でご用意に至りました。とても高価なコーヒー豆になりますが、その名に恥じない別格の存在です。ぜひ、この機会に飲んでいただければ幸いです。
